生産管理技術

 工程管理の第一歩は、製品の企画・設計である。この段階で製品や構成品目の製造方法がほぼ決まり、「生産準備」段階で詳細が決まります。受注設計生産や、多品種少量生産では、設計作業や、仕様決定作業も、工程管理の対象となります。
 工程管理の中で配慮すべきことはかなり広範である。設備能力の供給を考慮すると、設備保全(点検や修理など)の日程を考慮しなければなりません。技術・技能者を確保するには業務や教育も考慮しなければならない。加工対象となる原材料・部品の調達と供給を考慮するために、購買もコントロールする必要がある。製品を顧客の求める仕様で、顧客のビジネスと同期連携して供給するために、販売活動との連携も欠かせません。
 工程管理システムを中心に「ものづくりマネジメント」のあり方を見直す必要がある、実際、ISOの製造部門が提唱したMES概念は実に後半で、深い配慮がなされています。ただし、具体性は不足している。そこには現在広く使用されている開発支援システムの中のPM/PDMへの不満も隠れています。明らかに、従来の開発、生産管理用のIT商品への不満が残ります。