ここにメッセージを入れることができます。

変わり続けるビジネス組織を支える
競争社会で生き残り発展するためにビジネス組織は変わり続けなければなりません。
困ったことに、コンピュータ・プログラムを変更困難であり、放置すると情報システムは過去の状況に合わせて情報を提供し続けます。
働く人達が仕事の仕組みを変えたいと思うとき、迅速に変更・改良・拡張・先祖帰りができる柔らかな情報システムを構築する必要があります。したがって、情報システムの理想像は「永遠の青年」です。

基幹系情報システムの簡素化
基幹系情報システムの役割は、変化する実世界の事実を「ビジネスの視点で捉え、その情報を働く人々が共有・共同参照できるようにすることです。
「実世界のシミュレーション」と言い替えもよいでしょう。
実世界に存在する「もの」や実世界で行われるビジネス活動や起きる出来事(「こと」)に対応してデータを設計し、そのデータを実現する方策として情報処理を位置付けます。
情報システムの複雑性は実世界の複雑性に対応することが肝要です。


概念データモデル設計法(CDM:Conceptual Data Modeling Method)
  ビジネス組織が関心を持つ実世界の事実を捉え、蓄積し、働く人々が共同利用できるよう情報システムを構築する必要があります。情報システム構築の第一歩としてビジネスの関心対象である「もの」たちおよび、ビジネス活動(「こと」)の事実を表現し、それらの間の関係を検索できるデータを設計することが肝要です。そのようにして設計されたデータを見れば、人々の事実認識がしかるべき水準まで揃い、力を合わせて問題解決に取り組めるでしょう。
 この方法は“ConForM”の「概念規定」と「ビジネス改革プログラム策定」部分を抽出したものです。ビジネス改革は強制しません。ビジネス組織が関心を持つ物事の事実を捉えるデータを共有するとき、業務連携の方法を抜本的に変えられる、協働の範囲も飛躍的に拡大できることに気付くでしょう。情報システムはビジネス組織にとって「変革を可能にする要素(イネーブラー)」です。「もの」と「こと」の事実を捉えるデータと、そのデータの品質を保証する体制を検討することにより、基幹系情報システムの全体像が浮かび上がります。
 成果物は、概念データモデルのほかに、ビジネス情報システムの全体像を持ち、「もの」と「こと」のの概念を共有して意思疎通できるようになった利用者集団です。



小プロジェクト
2週間から2ヶ月程度の期間で終了するよう企画します。
1グループ:3~6名
グループ数:1~3グループ

作業日程
2泊3日+1泊2日がこれまで一番多かったです。
問題の性質に応じて作業方法と日程を調整します。

付随作業
事前診断し、上記調整を行います。
作業開始前に半日のオリエンテーションを行います。
作業終了後半日の報告会開催をお奨めします。


概念形成と問題解決(ConForM:Concept Formulation and Problem Solving Method)
 ビジネス組織の内外で様々な問題が発生します。それらの問題に組織が気付き、問題の意味を見つめ、構造化して為すべきことを明らかにする必要があります。また、主要な為すべきことについて、実現可能性(Feasibility)を確認し、できることを積み上げて、問題解決の筋道あるいは工程表を作成する必要があります。
 神様のような経営者であれば、すべての問題に気付き、対策を考えられるかもしれませんが、私たち凡人には自分の頭の蝿を追うことさえ困難です。しかし、働く人達が集まって問題について語り合い、知恵を絞って考え、力を合わせて解決に取り組めば、新しい道を切り開くことができるでしょう。
 “ConForM”はそのような利用者主導の問題解決手法です。「素問題把握」、「システミック表現」、「価値システム設計」、「課題設定」、「概念規定」、「ビジネス改革プログラム策定」などの手法からなっています。
 問題が明確でない、あるいは、問題が沢山ありすぎてどこから手を付けてよいか分からない組織において、原因追及は原則として禁止です。人を傷つけない、前向きの解決策を模索するために、この方法をご利用下さい。この方法を使うプロジェクトの成果物は、一般システム思考を身に着け、問題解決の方法を理解した利用者集団です。



 ここでいう「構築」は新規開発だけではありません。変更・拡張・先祖帰り、 統合・分離などビジネス情報システムを作り、維持する活動を指しています。 ビジネス情報システムの使命は「ビジネスに関与する方々の意思疎通を支援すること」であると、 1985年にANSI(米国標準化協会)とISO(国際標準化機構)のある作業グループが提唱しました。 私たちは、C.バーナードがいう「協働の体系」としての現代組織を形成し、 運用・維持するために、そのようなビジネス情報システムを構築していただきたく思っています。

 申し上げるまでもなく情報システムは「人工物」です。 その仕組みは利用する方々の活動を助けるようにできていなければなりません。 しかし、人工物には副作用が伴います。 ひとたび作ると、その変更・改良・拡張に関して利用者が気付き、 企画・設計しない限り、役立たないものに変わって行きます。 情報技術者任せでは、高価な厄介物になってしまいます。 しかも、変更・拡張・先祖帰りに時間が掛かり、労力と費用が膨大になって行きます。

 利用者が主体性を持って情報システム構築の作業のできるだけ深いところまで関与することが肝要です。 MASP の方法論は日本で一般に行われている方法と違っており、 利用者主導の情報システム構築を行っていただくよう組み立てられています。
 情報システム構築の目的は「自動化と省力」ではありません。働く人達のための作業環境整備です。 技術データ管理支援協会には「やらせる」という言葉はありません。


働く人達が自らの手で道を切り開く
作れば売れる時代は終わりました。いまでは安い労働力を武器とする新興国が台頭し、企業は厳しい競争にさらされています。内向きの反省や批判と洗練だけでは社会から落ちこぼれます。
ビジネスの現場で働く人達が状況変化に気付き、その意味を汲み取り、為すべきことについて語り合い、自らの手で道を切り開いてください。
情報で組織をつなぐ
高技術化に伴い、企業は外部の力を借りてビジネスを遂行する「サプライチェーン」の一環と考えざるを得なくなりました。働く人達は企業にのためにどのように働くかだけでなく、サプライチェーンの中でどのような役割を獲得し、どのように業務連携するかを考えなければ結果を出せなくなっています。
業務連携の方策として情報システムを構築し、利用することを考えて下さい。情報システムは働く人達の作業環境の重要な一部分です。働きやすい環境を皆が語り合って企画・設計し、細かなところは自分の手で調整することが肝要です。そのような作業環境整備の方法を技術データ管理支援協会は提供します。