ここにメッセージを入れることができます。

小プロジェクトの継続的編成支援
概念データモデル設計法による情報システム構築企画を受け止めて、小プロジェクトを機動的にスタートさせるPMO(プログラム・マネジメント・オフィス)の活動をブレーンとして支援します。
1~6ヶ月の支援を通して、PMOスタッフが独立すると終了します。
1名の情報システムコンサルタントが担当します。


利用者要求の段階的詳細化
ソフトウエアを開発する前に要求を完全にかつ正しく述べるよう利用者に求めることは妥当でしょうか?
凡人である我が身を振り返りますと見たことがない「柔らかもの」に対して要求を持つことさえも困難です。
何から順番に話せばよいか、専門家であれば要求の整理の仕方や述べ方をまず教えて欲しいものです。
ソフトウエア開発の専門家の立場からいいますと、後でどうでもなる細かなことをいいろいろ述べて、肝心なことを決めない利用者は苦労の種です。

データ要求とデータ処理要求に絞り込む
コンピュータ・プログラムはデータを処理する算法をプログラミング言語で記述したものです。
したがって、インプットデータとアウトプットデータの対応関係を明らかにし、その中で行うべき処理の内容を処理要求として述べれば十分です。ソフトウエア開発段階で経営方針や業務管理方法を聞き出すのはナンセンスです。
データ要求は、ビジネスの事実を適正に表現していなければなりません。


 永続し、進化するビジネス組織を支える情報システムの構成要素であるコンピュータ・プログラ ムは変更・拡張・先祖帰りが容易でなければなりません。プログラムの開発段階で、変更・拡張・先祖返りが容易な構造に、プログラムの内部構造を設計する必要があります。その構造は、開発を担当するプログラマでなく、情報システムの運用段 階で変更の必要性に気づく利用者(実務担当者)を含む第三者に理解できるものでなければな らなりません。

 主観的な機能構造でなく、客観的な「データ構造に基づいてプログラムを構造化すべきである」と、正統的なソフトウエア工学では勧告しています。データがビジネスの事実を表現するものであるなら、プログラムに実世界の構造が反映されます。そうであれば、利用者にも理解しやす いでしょう。

 詳細要求を聞き出す前に、データ構造に沿ってプログラムの骨格部の構造を描き、プログラミングしてその妥当性を確認するほうが、課題の焦点を早く絞り込むことができます。それが妥当であれば、詳細部の計算内容を利用者から聞き出し、処理モジュールを作成して単体テストします。できあがったモジュールを骨格部に組み付けるとプログラムができあがります。その出来映えを利用者に見ていただきながら、プログラムを完成させることができます。最初に完全なプログラム要求を述べなくても、データ設計ができているとプログラミングに着手でき、あとで詳細要求を正確に決めることをお奨めします。



2024年度開催された定期講演会、セミナー等