関連文献
1.エクサ社によるSPBOMのLIXIL社への適用事例
LIXIL社は、事業の急激な変化やM&Aに迅速かつ低コストで対応するためグループ横断の統合生産システムを構築
その基盤としてエクサ社のSPBOMを採用、大きな成果を上げている。
(SPBOMはMASPコンソーシアムの共同研究の中でエクサ社によって開発された統合BOMである。)
エクサ社の事例書庫
2.ブリヂストン社 FBOM、「なりゆきスケジューラ」を採用
タイヤモールドのバリエーションが増えたこと、リーマン・ショック以降は増産や生産停止が激しくなり、人では対応が難しくなった。そこで工程情報を一括してFBOMに登録し、「なりゆきスケジューラ」による生産計画の精度を高めた。これによって、鋳造のマスターモデルになる木型製作もスケジュール対象にし、2回目以降は木型を鋳造工程での資源として引き当てるなど複雑な処理が可能になり、タイヤモールドのバリエーションによって工程が変わるのを自動計算し、現場に指示を出せるシステムになった。
引用元: 日経ものづくり 2016年12月号 記事入手サイト(有料)
特集1 先読み設計:〔製造連携〕 生産計画も素早く策定 工程情報を再利用
3.概念データモデリング(CDM)実践例(論文)
中川隆広, 酒井孝真, 金田重郎
概念データモデリング(CDM)と制約条件の理論(TOC)の組み合わせ手法による組織間対立問題の解消
ー総合電機メーカの物流統合化を事例としてー
情報処理学会論文誌 55(1) 180-191 2013年1月
4.自治体の職員勤怠管理システム導入における概念データモデリング応用事例
南波幸雄(元MASP会員)
都内自治体(A市)における市役所職員の勤怠管理の統合化・効率化を図るため、概念データモデリングなどの手法を用いて、職員と共同で現在の勤怠管理に関する業務を分析し、勤怠管理システム導入に係る課題の抽出と解決策の検討を行い、システム提案依頼書案を作成した事例。
引用元:自治体の職員勤怠管理システム導入における概念データモデリング応用事例
5.生産管理で扱うマスターデータの可視化に関する研究
平野 健次, 横山 真弘, 手島 歩三
本研究では,生産管理で扱うマスターデータの設計・準備環境を改善するために,部品表の構築作業を可視化ツールで支援する方法を提案する.最初に,一般的な生産管理システムで使われているBOM(Bill of Materials:部品構成表)と,F-BOMという生産管理システムで用いられるFBOM(Fundamental Bill of Manufacturing:統合工程部品表)の特徴について対比し,多様な製品を対象に部品表を構築する際の注意点を述べる.次に多仕様の製品を扱う際に効果的なFBOMを対象に,部品表の整備を支援する可視化ツールを提案する.最後に,マスターデータの可視化の有用性を性能評価や適用例などから明らかにすると共に,可視化ツールの意義や可能性について議論している。
日本生産管理学会論文誌 生産管理 25巻(2018)2号