第1期 DX講座

第7回  第3部 ITをビジネスに活用する技術
    3.3    情報漏洩を防ぐ体制の確立
いま少なからぬ方々が「情報漏洩の恐れ」を理由に、ITの利用を拒む傾向があります。新型コロナウィルス・ワクチンの予約システムも情報漏洩を理由に、独自のシステムを作り、適切な方法で繋ごうとしなかったために、企業や市民が混乱しました。ITを利用するとき、情報漏洩防止は要件です。
ところが、それ以前の問題として「情報品質」を保証する必要があります、品質の悪い情報が流出すると、悪用され、さらに混乱が深まるでしょう。
日本のIT業者たちは「データ作りは利用者の責任です」と突き放します。実際行政や民間のビジネス組織では、エクセルで作成したデータの誤りを訂正する作業に追われ、残業する人が少なくありません。
データ作成・採取するとき、データの品質を自動的に検査し、問題があれば即刻訂正を求めるなら、利用者の負担は大幅に軽減できるでしょう。
情報品質保証体制を確立する必要があります。法律や取引規則、ビジネス規則をIT化して、自動的に情報品質を検査する仕組みを構築することが肝要です。その仕組みの中で情報漏洩の危険性を減らす国際標準の情報技術があります。今回は、情報漏洩の危険性も情報品質の一部分として、考え方と方法を紹介します。

第7回講義のテキスト&YouTube・URL
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