第1期 DX講座

第10回 第4部 事例 生産情報システムの簡素化
       4.2 働く人々の同期連携を計画する

製造ビジネスでは「ものづくり」のための設備・機械や技術・技能者が必須だ。エネルギーや工業用水、副資材などの供給も考慮していわゆる「生産資源」を用意する必要がある。
生産資源を用意するにはお金がかかる。用意した人や機械を上手の活用することが肝要だ。つまり、ムリ・ムラ・ムダの少ない働き方を計画する必要がある。働く人たちや機械類は「仕事が来る」のを待っている。その計画が「生産スケジュール」だ。その巧拙によって収益は大幅に左右される。
しかし、ものづくりの現場でスケジュール通りに働くことは至難だ。スケジューリング段階で設備故障や作業ミスを計画することはできない。注文もスケジュール通りに来る保証はない。人手が足りなければ残業や応援求めればよいし、少し先であれば、機械をかりるとか購入することも可能だ。スケジューリングの前提条件は揺れ動いている。
 そのような状況でも、お客様の要望を満たす時期(納期?)までに製品を完成させなければならない。その為には、混み具合や生産資源の状況に応じて生産スケジュールを策定する必要がある。
 スケジュール通りには働けないなら、「スケジュールより上手に働く」ことができるよう、若干の余裕を持ったスケジュールを策定しよう。無理な納期で注文を獲ると、他のお客様に迷惑が掛かり、最終的には企業が疲弊する。
 生産スケジューリングに関する期待を改革しよう。生産スケジューリングを「好ましい近未来を招き寄せる」ために利用しよう。
その中に「仕様未定での先行手配」ができるようしておくなら、納期短縮ができ、優位性を保つことができる。

第10回講義のテキスト&YouTube・URL
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