生産情報システム構築用のソフトウェア部品

 ビジネス組織において技術はプロセスの周りに蓄積されます。製造ビジネスの生産業務のために製品構造と製造方法を統合表現するソフトウエア・エンジンを技術データ管理支援協会は開発し、無償で提供します。
 このソフトウエアは従来の生産管理パッケージやERPで云うBOM(部品表管理システム)に相当します。残念ながら、これらは日本の製造業の特長である製品や製造方法の多様性・類似性を適切には表現できません。パッケージに合わせると、規格品大量生産の方向にビジネスが変容してゆきます。
 この問題を解決するために、製品の用途・使用条件の相違に対応して製品の構成部品や製造方法を取捨選択できるBOMを開発しました。この技術に関して協会は株式会社エクサ殿と共同特許を取得しています。したがって、このソフトウエアを無償提供しますが、カスタマイズは協会の手で行います。
 製品が多様化した製造ビジネスでは受注設計生産や仕様未定での先行手配が頻発します。その場合は設計業務や販売業務、さらにはアフターサービス業務との連携が求められます。そこで、任意の業務に関するプロセスも表現できるよう2011年に拡張しました。製造以外の業種でも“FBOM”をご利用いただける可能性が出てきました。