「なりゆきスケジューラ」の前半:供給計画エージェント
多品種少量生産や受注設計生産など、日本の製造業が得意とするビジネス・モデルのための資材調達・供給計画ソフトウエアです。
製品やサービスの提供を計画したとき、その実行のために行うビジネス活動を洗い出し、その活動に必要な資材や作業資源(設備・機械、治工具・金型、技術・技能者)の供給を計画するソフトウエアです。資材や部品、中間製品に余剰在庫があれば引き当てて、在庫削減を図ります。ただし、供給する時期は目安です。作業資源は繰り返し利用されますが、有限であり、作業間で奪い合いが生じます。供給計画段階ではその調整を行っていないので、作業の優先順位を決めるための目安となる基準値を用いて供給時期を計算します。
製品仕様が確定しない段階で見込み先行手配しなければ納期に間に合わなくなる恐れがあるとき、供給計画エージェントは「ものづくり技術データ」を参照して、仕様未定あるいは設計中として、共通の資材や作業資源の調達・供給を計画します。仕様の一部分が段階的に決まるとき、その部分を使い手配することにより、需要予測の狂いや顧客要求の変更に対応することができます。
計画の変化に対処するために、生産計画に紐付けする製番管理型の供給計画を策定します。作業時間の計算や在庫引当方法、量産部品の管理方法などを利用者責任ですがカスタマイズすることができます。