「なりゆきスケジューラ」の後半:「なりゆきシミュレータ」
生産計画を立てたとき、その実行可能性を保証するために、加工対象物の供給と、作業資源の使い回しを計画(いわゆる生産スケジューリング)する必要があります。
作業資源は故障や欠勤などの理由で使えないなど想定外の事態が発生します。生産計画もかなり頻繁に変更されます。そのようなとき、工場の中で生産活動がどのように進展し、いつ、何処で作業負荷が超過し、どこが手空きになるでしょうか? 「なりゆきシミュレータ」は与えられた生産計画を仮想工場で模擬実行し、生産活動の進行過程を推測するためのソフトウエアです。
設備・機械や技術・技能者の特性をカスタマイズして模倣させることができます。職場固有の作業優先順位の決め方も同様です。生産活動の進展をあるがままに推測・把握することにより、生産能力の過不足や納期の達成具合を未然に把握し、対策を講じることができるでしょう。いくつかのケースをシミュレーションして、望ましいケースを生産スケジュールとして利用することができます。
「結果としてこうなった」は現在のビジネスでは許されません。好ましい未来を招き寄せるために、生産スケジューリングを導入することをお奨めします。